主な症状例
アトピー性皮膚炎
どんな症状?
かゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。家族や本人がアレルギー性の疾患を持っている場合には、特に起こりやすいとされています。
当院で行なう治療法
ナローバンドUVBでの治療のほか、保湿剤をしっかり塗る、抗アレルギー剤を投与するなど、季節や患者様の症状の度合いに応じた治療を行ないます。また今行っている治療で効果が不十分な中等症、重症の患者様のためにデュピクセントを導入しております。詳しくはこちら!
接触皮膚炎(かぶれ)、主婦手湿疹、皮脂欠乏性湿疹などの湿疹、皮膚炎
どんな症状?
乾燥や紫外線などの物理的刺激、洗剤などの化学的刺激、アレルゲンによって起こる疾患です。
当院で行なう治療法
接触性皮膚炎については、状況に応じてパッチテストパネルを使用したパッチテストを行い、できる限り原因を究明するようにしています。主婦手湿疹について、繰り返し発症する場合は悪くならないような処置を行い、ご自宅での処置の仕方についても指導いたします。
脂漏性皮膚炎
どんな症状?
皮脂腺の多い場所にできるもので、かゆみを伴い赤くなったり皮膚が荒れてかさかさになったりする状態です。
当院で行なう治療法
季節に応じて、保湿などの処置を行ないます。
日焼けなどの日光皮膚炎
どんな症状?
日焼けのしすぎで皮膚がヒリヒリして痛くなるものです。
当院で行なう治療法
程度がひどい場合は、ステロイド剤を内服していただきます(内服できる方のみ)。
熱傷(やけど)
どんな症状?
熱による皮膚や粘膜の損傷のことを言います。
当院で行なう治療法
症状は1日ごとに変わることもある上に、原因によって治療法も異なります。そのため、やけどをしたらただちに受診していただき、治療の見通しをつけて通える時に通っていただくことをおすすめいたします。
褥瘡(床ずれ)
どんな症状?
寝たきりの状態になったときに、主に皮膚の出っ張っている場所が圧迫されて血流が悪くなり、潰瘍ができる状態です。症状の進み度合いがわかりにくいのが特徴です。
当院で行なう治療法
おすすめの薬などの説明をした上で見通しを立て、老人ホームに入所されている方の場合は、ホームの職員の方や看護師の方などとの連携のもとで治療を進めていきます。
尋常性乾癬
どんな症状?
皮膚が赤くなって盛り上がり、その表面が細かいかさぶたになってボロボロとはがれ落ちるという慢性的な病気です。その特性から、脂漏性皮膚炎と間違えられることもあります。
当院で行なう治療法
ナローバンドUVBで紫外線治療を受けていただくほか、「オテズラ®錠(アプレミラスト錠)」、ビタミンDなどの内服薬を処方します。
湿疹が治らない、繰り返すなどの場合は尋常性乾癬の疑いもあるため、乾癬治療の経験豊富な当院のドクターのもとで治療を受けられることをおすすめします。
生物学的製剤を使用したい場合は、大学病院をご紹介します。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
どんな症状?
手のひらや足の裏に水ぶくれが無数にできる病気です。鎖骨の関節痛を伴う場合もあります。症状の特徴から、手湿疹と誤診されやすいと言われています。きちんと診断をされていない場合もあるので、お早めに当院までご相談ください。
当院で行なう治療法
ナローバンドUVBでの治療のほか、ビタミンH(ビオチン)の内服薬を処方することもあります。症状のひどい方は大学病院をご紹介いたします。
尋常性白斑
どんな症状?
何らかの原因でメラノサイト(皮膚の色素)が消失もしくは減少し、身体の一部などが白くなる病気です。症状が出たところに対して、対症療法を施します。
当院で行なう治療法
ナローバンドUVBでの治療のほか、ビタミンD3外用薬などを処方します。
詳しくは当院までご相談ください。
円形脱毛症
どんな症状?
ストレスなどにより突然、部分的な脱毛班ができる病気です。
円形の境目がはっきりした脱毛班が発生し次第に拡大していきます。
当院で行なう治療法
塗り薬や内服薬の処方、液体窒素を使った治療など、患者様に合った方法で治療を行ないます。多発する方の場合は、他の疾患が隠れていないかどうかを調べるために血液検査を行ないます。アトピー性皮膚炎が併発している場合は紫外線治療も可能です。
急激に髪が抜けるような方は、大学病院をご紹介します。
ヘルペスやいぼなどのウイルス性疾患
どんな症状?
ヘルペスとは、ヘルペスウイルスの感染により水疱ができる病気です。症例としては、口唇ヘルペス、単純疱疹、帯状疱疹などがあります。いぼとは、ヒト乳頭腫ウイルスが原因となってできる皮膚の突起のことを指します。
当院で行なう治療法
ヘルペスに関しては、抗ウイルス薬などの服用が必要となります。いぼについては、液体窒素での治療を行なっております。いずれの場合も、早めの治療をおすすめします。
とびひ、にきび、おできなどの細菌感染症
どんな症状?
ひっかき傷や擦り傷などがあるところなど、皮膚が弱っているところに細菌が感染しておこる病気です。
当院で行なう治療法
症状に合わせて抗生剤の投与を行ないます。にきびに関しては、12歳以上であればアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの新薬を処方しながら治療を行ないます。女性の方には、にきびができたときのメイク方法についての指導や、化粧品サンプルの提供も行なっておりますので、ご希望があれば診察の際にお申し出ください。⇒化粧品の取り扱い
足白癬、爪白癬(みずむし)などの真菌感染症
どんな症状?
足白癬とは、足の皮膚に白癬菌というカビが入り込む病気です。この白癬菌が爪に入り込んだ場合は爪白癬となります。これらは、湿疹と間違いやすい病気であると言われています。
当院で行なう治療法
顕微鏡検査を行なっておりますが、薬などを塗っていると菌が見えなくなるため、受診前1か月は何も塗らないようにしてご受診いただくようお願いいたします。必要に応じてステロイド剤などを処方します。
ほくろなどの皮膚腫瘍
どんな症状?
皮膚の表面にできるできものや皮膚の下にできたかたまりの総称です。良性と悪性のものがあります。
当院で行なう治療法
腫瘍が良性か悪性かを判断した上で、手術をご希望の方や、精密検査が必要な方は大学病院をご紹介します。
陥入爪(まき爪)などの爪変化
どんな症状?
足の指の爪の両端の先端が皮膚に食い込んで、湾曲した状態のことを指します。
当院で行なう治療法
テーピング法と呼ばれる治療法を行なうほか、靴の選び方や歩き方の指導を行ないます。インソールを作ってもらえるところを紹介させていただく場合もあります。